以下は、2022年6月に行われた諫早市議会での、大久保の閉会挨拶となります。テキスト化し掲載いたします。
閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
今期定例会は、6月10日から本日まで20日間にわたり開催されましたが、議員の皆様におかれましては、各案件につきまして慎重かつ熱心な御審議を賜りますとともに、それぞれ御承認、御決定を頂き、誠にありがとうございました。
今期定例会における一般質問並びに議案審議で頂戴しました御意見につきましては、真摯に受け止め、今後の市政運営に活かしてまいりたいと思います。
また、追加上程しました人事案件につきましても特段の御配慮を賜り、ありがとうございました。
新型コロナウイルス感染症につきましては、6月9日から県全体の感染段階がレベル1に引き下げられ、この2年間コロナ禍で中止を余儀なくされておりました市民総参加の一大イベントのんのこ諫早まつりが、新幹線の開業を目前に控えた9月17日と18日で3年振りに開催されることが決定するなど、徐々に明るい話題も出てきております。
なお、祭りを主催するのんのこ諫早まつり振興会は、10月に山口市で開催予定の第30回地域伝統芸能全国大会において、長年の地域貢献が認められ、第30回大会記念特別賞の受賞が決定しており、今回は新幹線開業と合わせて特別な記念イベントになるものと期待しております。
新型コロナワクチンの4回目接種につきましては、高齢者や基礎疾患をお持ちの方などを対象に明日30日から集団接種を本格的に開始します。
なお、接種する医療機関が少ない地域では、8月からふれあい施設等において、これまで同様に巡回集団接種を行う予定としております。
九州北部では、昨日、異例の早さで梅雨明けが発表されました。過去の歴史を振り返りますと、梅雨明け後の集中豪雨もたびたび発生しており、本市としては警戒を緩めることなく、引き続き万全の防災体制を整えてまいります。
今年は、昭和32年の諫早大水害から65年、また昭和57年の長崎大水害から40年を迎えます。例年7月25日に開催しております諫早万灯川まつりにつきましては、昨年に引き続き打ち上げ花火は中止となりますが、のんのこ河原では慰霊の思いを込め約1,000本の万灯が設置され、諫早公園芝生広場では水難者慰霊式典が執り行われる予定となっております。
また、大水害の惨禍を次の世代へ語り継ぐため、7月2日から市美術・歴史館において諫早大水害展を開催するほか、7月16日には諫早市民センターにおいて市民団体「本明川を語る会」主催による「第13回諫早大水害を語り継ぐ」が開催されます。災害への備えや緊急時の行動を考える機会として、諫早大水害を題材としたアニメ上映や体験者の手記朗読、防災に関する講話などが予定されておりますので、多くの皆様に御来場頂きたいと思います。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対する人道支援の一環として、本市では今月20日から1カ月間、まちづくり包括連携を締結しているたちばな信用金庫様と共同で折り鶴に願いをプロジェクトと題した取組を展開しております。
この取組は平和への願いを込めた折り鶴を募集し、集まった折り鶴1羽につき5円で換算した額を協賛企業が拠出し、これを日本赤十字社のウクライナ人道危機救援金に募金するというものです。
また、集まった折り鶴は、西陵高校の生徒にアート作品を制作していただき市内に展示するほか、千羽鶴として長崎原爆資料館にも寄贈いたします。
家族の幸せ、友の笑顔、そして世界平和を希求する平和都市諫早宣言の理念に基づく本取組につきまして、皆様の御理解、御協力をお願いいたします。
去る6月14日、法務省が長崎刑務所において、社会福祉法人南高愛隣会と連携し実施する新たなモデル事業について発表がありました。これは九州内の刑事施設から知的障害を有する受刑者を50名程度集め、それぞれの特性に応じた専門的な指導や社会復帰支援を実施することで再犯防止を図り、出所後も寄り添い型の福祉サービスに移行できる体制を構築しようとするものです。本年中の事業開始とお聞きしており、本市としましても、対象者の療育手帳の取得支援など協力してまいりたいと考えております。
6月18日に開催された令和4年度全九州高等学校体育大会の陸上競技北九州地区予選男子800メートルにおいて、創成館高校の後田築選手が、1分49秒16の大会新記録で見事V2に輝きました。後田選手はインターハイ出場権を手にされましたが、同時期にコロンビアで開催されるU20世界選手権に出場されるということであり、世界の大舞台でのさらなる活躍を期待しております。
西九州新幹線につきましては、開業後の運行ダイヤが発表され、諫早駅には全ての新幹線が停車することとなりました。
9月23日の開業日を控え、100日前の6月15日には、西陵高校出身の漫画家渡辺航氏の作品「弱虫ペダル」のキャラクターが描かれたカウントダウンボードを本庁舎ロビーに設置したところであります。
開業当日には、スポーツのまち諫早を広くPRする開業記念イベントを開催するとともに、開業後の10月からJRと共同で実施する佐賀・長崎デスティネーションキャンペーンの全国展開に合わせ、本市の友好交流都市である島根県出雲市及び岡山県津山市の貴重な歴史資料などを市美術・歴史館において展示する三市交流展を11月3日から12月18日にかけて開催し、市外、県外からの誘客を図ります。
7月1日から市の公式LINEの機能を拡充し、新しいサービスを開始します。ハザードマップや避難所情報といった防災情報を充実するほか、利用者が関心のある事柄や住んでいる地域の情報を受信できる機能を追加します。
また、日常生活に身近なところでは、家庭ごみの分別方法の検索が簡単にでき、忘れがちなカン、ビン、ペットボトルなど不燃ごみ収集日の通知も受け取れるようになります。
現在、市の公式LINEには、県内の自治体では最多となる約2万8,000人の皆様に御登録頂いており、今後もさらに利便性の向上に努めていきたいと思います。
なお、令和3年度の決算見込みにつきまして、参考資料をお手元に配付しておりますので、後ほど御覧頂きますようお願い申し上げます。
最後になりましたが、梅雨から夏にかけて暑さが本格化してまいります。議員各位におかれましては、熱中症など体調管理には十分御留意され、御健勝にて御活躍頂きますようお願い申し上げ、閉会の御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。