以下は、2024年3月に行われた諫早市議会での、大久保の閉会挨拶となります。テキスト化し掲載いたします。
閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
今期定例会、2月22日から本日までの26日間にわたり開催されましたが、議員の皆様におかれましては、各案件につきまして慎重かつ熱心な御審議を賜りますとともに、それぞれ御承認、御決定を頂き誠にありがとうございました。
今期定例会における代表質問、一般質問並びに議案審議で頂戴しました御意見につきましては、今後の市政運営に生かしてまいりたいと思います。
また、追加上程しました人事案件につきましても、特段の御配慮を賜り誠にありがとうございました。
最大震度7の地震により甚大な被害を受けた能登半島では、多くの方々の支えにより、今も懸命の復旧活動が行われております。発災当時、被害が大きかった輪島市や珠洲市では、およそ600人の地元消防団員が大津波警報を受けての避難誘導や倒壊した家屋での人命救助に力を発揮されたとのことであります。また、その後も地域のために、道路の応急復旧や防犯パトロールなどの活動を続けておられ、消防団が果たす役割の重要性が再認識されております。
そのような中、今月8日に東京都で行われた第76回日本消防協会定例表彰において、本市消防団が優良消防団表彰「表彰旗」を受賞しました。この表彰旗は、厳正な規律を保持するとともに、熟達した技術を有し、かつ平素から消防の使命を達成することに努めており、他の模範となる消防団に対して贈られるものであります。
火災発生時だけでなく、自然災害への対応や日頃の訓練、防災啓発などの地道な活動が認められた結果であり、引き続き地域の安全・安心を守る頼もしい存在としての活躍を期待しております。
昨年12月、市民栄誉賞を贈らせていただいた俳優の役所広司さんが、今月8日、第47回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞されました。また、アメリカ映画界でも役所さん主演の映画「PERFECT DAYS」が第96回アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートされ、惜しくも受賞はなりませんでしたが、役所さんとその作品が日本そして世界中の人々に注目され、愛されていることに諫早市民として改めて誇りを感じたところであります。
また、今週末の24日には、歴史小説「極楽征夷大将軍」で第169回直木三十五賞を受賞された本市出身の作家、垣根涼介さんをホテルフラッグス諫早にお迎えし、昨年の役所広司さんに続き、諫早市民栄誉賞を贈呈させていただきます。
直木賞作家の凱旋をみんなでお祝いするとともに、式典後のトークセッションでは、小説家としての成功秘話のほか、来年1月17日公開予定の映画「室町無頼」や故郷諫早への思いなど、垣根さんの多彩な魅力に出会えることを楽しみにしております。
今月7日に大阪で開催された野球の日本代表侍ジャパンと欧州代表との強化試合において、本市長田町出身、諫早農業高校卒で愛知工業大学3年の中村優斗選手が、2番手投手として登板しました。最速157キロの堂々たるピッチングで、1イニングを三者凡退に打ち取り、一人の走者も許さないパーフェクトリレーの一員として、その名を全国に知らしめました。一流選手に囲まれ大歓声を受ける中、見事な力を発揮した中村選手の今後さらなる成長と活躍に注目したいと思います。
今週末の23日、本明川裏山橋近くの河川敷及び駅前公園におきまして、南条議長をはじめ、各界関係者の皆様に御臨席いただき、国土交通省長崎河川国道事務所との共催で、天満・永昌地区かわまちづくり事業竣工式を執り行います。
本事業は、平成25年度から国と協力して整備を進めてきたもので、駅前再開発をはじめとする駅周辺のまちづくりに併せ、本明川の水辺空間を整備したものであります。
河川敷の散策路やスロープ、階段などを国が整備するとともに、本市が駅前公園を一体的に再整備したことで、安全に水辺まで近づき、本明川に親しむことができるようになっております。
暖かくなるこれからの季節、お子様連れや散策に訪れる方が増えるとともに、良好な水辺空間を生かした各種イベントの開催等を通じて、人々の交流やにぎわいが生まれるものと期待をしております。
今月1日に10周年を迎えた市美術・歴史館では、今週末の24日まで、開館10周年記念野口彌太郎展を開催しております。これまで最多の92作品を展示しており、初の一般公開となる貴重な作品も含まれております。御家族、御友人とお誘い合わせの上、郷土ゆかりの洋画家野口彌太郎の作品展にぜひ御来館ください。
さて、桜のつぼみが膨らむ中、去る13日には中学校、また14日には小学校で卒業式が執り行われ、子どもたちは夢と希望を胸に、慣れ親しんだ学び舎を巣立っていきました。
また市職員では、役職定年によりまして、ここに出席しております関総務部長、田川地域政策部長が、今年度をもちまして部長職を退くことから、定例会への出席は本日が最後となります。
4月からは、これまでの経験を生かしつつ、新たな職務に精励してまいりますので、引き続き御助言、御助力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
春が訪れ、間もなく新年度がスタートします。議員の皆様におかれましては、体調管理に十分御留意をされ、御活躍いただきますようお願い申し上げ、閉会の御挨拶とさせていただきます。誠にありがとうござ