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令和5年第7回諫早市定例会 総括説明(令和5年11月24日)

以下は、2023年11月に行われた諫早市議会での、大久保の総括説明となります。テキスト化し掲載いたします。

皆さん、おはようございます。
本日ここに、令和5年第7回諫早市議会定例会を招集しましたところ、議員の皆様には御健勝にて御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。

初めに、本市のふるさと納税におきまして、返礼品事業者が諫早市産でないものを発送していた案件につきましては、市民をはじめ多くの皆様に大変な御心配をおかけしており、おわびを申し上げます。
市においては、先月末をもって当該事業者の全返礼品の取扱いを停止するとともに、詳細な調査を実施しているところでありまして、調査結果を基に適切に対応してまいりたいと考えております。

国におきましては、今月20日、経済対策の裏付けとなる令和5年度補正予算案を臨時国会に提出されたところであります。
予算の内容は、国民生活を圧迫する物価高への対応、企業の賃上げ環境整備、半導体などの国内投資促進、人口減少対策及び防災・減災・国土強靱化対策等となっており、このうち物価高対策については、低所得者世帯向け支援の拡充や、電気・ガス・燃料油価格激変緩和措置の継続などが含まれております。
本市としましても、国の動向を見極めながら、適切に対応してまいりたいと考えております。

冬の風物詩となっております「いさはや灯りファンタジア」は、今年で15回目を迎え、明日25日から2日間、中央交流広場においてスペシャルナイトが開催されます。
今年の灯明地上絵は、諫早万灯川まつりをテーマに描かれる予定となっており、イルミネーションとともにまちを明るく彩り、また、グルメブースの出店やステージイベントなどが行われることで、多くの来場者が見込まれます。
来年1月4日までのイルミネーション点灯期間中、訪れる皆様の目を楽しませ、中心市街地のにぎわい創出と交流人口の拡大につながることを期待しております。

本市出身の脚本家、市川森一さんの偉大な功績を顕彰する「市川森一記念文化講演会」をあさって26日に、諫早文化会館大ホールで開催をいたします。
今年度の講師は、1980年代に映画「蒲田行進曲」やテレビドラマ「スチュワーデス物語」の教官役で一世を風靡した俳優の風間杜夫さんであります。
風間さんは落語にも取り組まれていることから、本講演会において落語を一席披露していただくこととなっております。
今後とも、市民の皆様が多様な文化に触れる機会を提供し、芸術・文化活動の推進に努めてまいります。

それでは、その他の市政の主要な事項につきまして御説明申し上げます。
・窓口DXの推進
来月5日から、マイナンバーカードを利用してコンビニエンスストアに設置されている多機能端末機で、住民票や印鑑証明書などが取得できるコンビニ交付サービスを開始します。
これにより、休日も含め朝6時30分から夜11時まで、全国のコンビニエンスストアにおいて、市役所の窓口よりも100円安く各種証明書を取得していただけるようになります。
このほか、市税等口座振替の申込みについても、これまでの金融機関窓口の手続に加え、来月から一部金融機関を対象にスマートフォンやパソコン等によるオンライン手続を開始することとしており、来年度以降は保険料や使用料などの対象科目や取扱金融機関を追加したいと思っております。

また、年明けの1月4日からは、転入・転出などの手続に関わる申請書や届出書の記載箇所を大幅に削減し、市役所で必要となる手続をまとめて御案内する「書かないワンストップ窓口」を開設し、来庁者の負担軽減と事務の効率化に向けた「窓口DX」を推進してまいります。

・市民栄誉賞授与
世界三大映画祭の一つである第76回カンヌ国際映画祭において、日本人として2人目となる最優秀男優賞を受賞された本市出身の俳優、役所広司さんへの市民栄誉賞の授与式及び記念イベントを、来る12月2日に諫早文化会館大ホールにおきまして開催をします。
記念イベントでは、役所さんと故市川森一さんの妻で俳優の柴田美保子さんによるトークセッションに加え、役所さんから市民の皆様への御礼として、今回の最優秀男優賞受賞作「PERFECT DAYS(パーフェクトデイズ)」を全国公開に先駆けて上映していただくこととなっております。
役所さんの御厚意に心から感謝を申し上げますとともに、今回の授与式及び記念イベントを通じて、市民の皆様と共に祝福の意を表したいと思います。

また、第169回直木賞を受賞されました垣根涼介さんにつきましても、市民栄誉賞の授与を決定しておりますので、今後、垣根さんと調整の上、授与式を実施してまいります。

・スポーツ分野での活躍
先月、サウジアラビアの首都リヤドで開催されました格闘技の総合世界大会「ワールドコンバットゲームズ2023」剣道競技において、本市出身の松崎賢士郎五段が、そして今月には、メキシコで開催の「第14回男子U18ソフトボールワールドカップ」において、本市出身の淀川瑛澄選手がキャプテンを務める日本代表チームが、見事世界一に輝きました。松崎さん、淀川さん、お二人の世界での活躍をたたえ、市民の皆様とともに祝福したいと思っております。

また、今月2日に開催されました長崎県高等学校駅伝競走大会で、諫早高等学校の女子が5年連続29回目、鎮西学院高等学校の男子が3年ぶり16回目の優勝を飾りました。今月9日には、長崎県中学校総合体育大会駅伝競走大会で、西諫早中学校が大会初の2年連続男女優勝を果たしました。
いずれも、来月開催される全国大会へ出場されますので、選手の活躍を期待し、熱い声援を送りたいと思います。

・長野地区における大型商業施設の進出
大型商業施設「(仮称)ゆめタウン諫早」を核とした地区計画につきましては、本市のまちづくりに資すると判断し、都市計画法における必要な手続を経て、本年5月31日に都市計画決定を行いました。
9月29日には、諫早市長野土地区画整理組合から本市へ組合設立認可申請が行われ、土地区画整理法に基づく事業計画の縦覧及び意見書受付などの手続を経て、今月17日付けで認可したところであります。
今後は、事業者において着工に向けた準備が進められていくことになります。
本市としましても、新たな大型商業施設の出店が交流人口の拡大や雇用の創出につながるものと大いに期待しているところであります。

・国道57号森山拡幅
去る11月12日、国土交通省において整備が進められております「国道57号森山拡幅」につきまして、森山東インターチェンジから森山西インターチェンジまでの3.3キロメートルが開通しました。
当日は、議員の皆様をはじめ、関係機関や来賓などの参集の下、式典に加えテープカットや通り初めが実施されまして、交通の要衝である本市に欠かすことのできない広域道路ネットワークの強化に向け、また一歩前進したことを実感いたしました。
本区間の開通により、高規格道路「島原道路」の全長約50キロメートルの半分に当たる約25キロメートルが供用開始され、国道57号における交通混雑の緩和、安全性の確保及び島原半島とのアクセス向上が期待されるところであり、残る森山西インターチェンジから尾崎交差点までの1.5キロメートルの早期完成と、尾崎交差点から長野町までの未着手区間の早期事業化につきましても、今月上旬に国への要望を行ったところであり、今後も要望活動を継続していきたいと考えております。

以下、主な提出議案につきまして、概略を御説明申し上げます。

議案第84号「諫早市債権管理条例」は、市の債権管理の適正化及び健全な行財政運営を図るため、市の債権の管理に関し、統一的な処理基準を定めようとするものであります。

議案第87号から第91号までの工事請負契約の締結につきましては、「諫早文化会館大規模改修工事」や「諫早市「(仮称)道の駅251」建築工事」など、工事請負契約について、条例の規定に基づき、議会の議決に付すべき契約事項として提出するものでございます。

議案第92号「令和5年度諫早市一般会計補正予算(第5号)」は、10億5,600万円の追加と債務負担行為3億200万円を計上するもので、補正後の総額は718億100万円となり、前年度同期と比較して2.4%の増となります。

以上、総括的に申し述べましたが、詳細につきましては担当部局長から御説明をいたします。
何とぞ、よろしく御審議を賜りますようお願い申し上げまして、私からの総括説明を終わります。

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