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令和5年第5回諫早市定例会 閉会挨拶(令和5年6月28日)

以下は、2023年6月に行われた諫早市議会での、大久保の総括説明となります。テキスト化し掲載いたします。

閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
今期定例会は、6月9日から本日までの20日間にわたり開催されましたが、議員の皆様におかれましては、各案件につきまして、慎重かつ熱心な御審議を賜りますとともに、それぞれ御承認、御決定をいただき、誠にありがとうございました。

今期定例会における一般質問並びに議案審議で頂戴しました御意見につきましては、今後の市政運営に活かして参りたいと思います。
また、追加上程しました人事案件につきましても、特段の御配慮を賜り、誠にありがとうございました。

気象庁の発表によりますと、南米沖の太平洋赤道域の海面水温が平年より高い状態となるいわゆるエルニーニョ現象が発生していると見られ、今後この状態が秋まで続く可能性が高いとのことであります。

エルニーニョ現象が発生した年の夏は、太平洋高気圧の張り出しが弱まり、南から湿った空気が入り込むため、局地的な大雨が発生しやすく、台風も日本列島を通りやすい傾向にあると言われております。
これから迎える梅雨末期、そして梅雨が明けてからの集中豪雨に対しても十分警戒し、いつ発生するか分からない自然災害への備えをしっかり行ってまいりたいと思います。

死者・行方不明者630人を数えた諫早大水害も、夏の豪雨により引き起こされました。この記憶を継承し、防災意識を高めてもらうため、7月1日からは、市美術・歴史館において、当時の写真や映像を振り返る企画展が、7月22日には諫早市民センターにおいて、水害の記憶を語り継ぐ市民団体によるセミナーが開催されます。

また、25日には、毎年恒例の諫早万灯川まつりを開催しますが、今年は4年ぶりとなる2万本の万灯と2,000発の花火が織りなす幻想的な雰囲気の中で、市民の皆様とともに水難者の御冥福をお祈りしたいと思います。

世界に目を向けますと、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻や、北朝鮮による度重なるミサイル発射など、人間の手によって平和が脅かされる状況が続いております。そのような中、今月7日、核兵器廃絶と世界平和を訴え、署名活動などに取り組む第26代高校生平和大使として、全国約500名の応募者の中から鎮西学院高校2年生の大沢心春さんを含む22名の高校生が選出されました。

8月に、スイスの国連欧州本部を訪問し、署名を届ける予定とのことで、若者たちの平和に対する強い思いと行動力に敬意を表するとともに、その活動が実を結び世界平和が実現することを願っております。

本市におきましても、平和都市諫早宣言の普及を図るため、7月20日から8月30日にかけて、原爆パネル展を諫早図書館など市内4カ所で実施するとともに、8月9日には、社会福祉会館において、4年ぶりとなる平和のつどいを開催することとしております。

また、これまでお寄せいただいた戦争・被爆体験の手記をホームページ等で公開しておりますが、今年度はさらに、体験談を直接お話しいただく様子を収録した証言ビデオの作成に取り組み、インターネット等で公開する予定であります。
これからも戦争のない平和な未来の実現に向け、市民の皆様と一緒になって取り組んでいきたいと思います。

このたび、市美術・歴史館では、開館10周年及び西九州新幹線開業1周年を記念して、本市出身の脚本家市川森一さんが手がけたウルトラセブンをはじめ、ウルトラマンシリーズを紹介するウルトラ空想特撮ワールドと題した企画展を7月29日から9月24日にかけて開催します。

円谷プロダクションの企画協力により、子どもから大人まで、何かを空想し、自由に夢見ることの楽しさを感じていただける内容となっております。
また、市川森一さんを顕彰するブースも設けておりますので、この機会にぜひ市美術・歴史館を訪れ、楽しんでいただければと思います。

本市出身の作家垣根涼介さんが描いた歴史小説「極楽征夷大将軍」が、7月19日に選考が行われる第169回直木賞の候補作にノミネートされております。
垣根さんは、過去にも2度ノミネートを経験されておりますが、3度目の正直となる今回こそはぜひとも受賞され、役所広司さんの快挙に沸くこの故郷諫早をさらに盛り上げていただきたいと期待しております。

最後に、令和4年度の決算見込みにつきまして、参考資料をお手元に配付しておりますので、後ほど御覧いただきますようお願い申し上げます。

これから、夏本番に向けて暑さが厳しくなってまいります。
議員各位におかれましては、健康管理に十分御留意いただき、御健勝にて御活躍されますことをお願い申し上げ、閉会の挨拶とさせていただきます。
誠にありがとうございました。

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