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令和5年第5回諫早市定例会 総括説明(令和5年6月9日)

以下は、2023年6月に行われた諫早市議会での、大久保の総括説明となります。テキスト化し掲載いたします。

皆さん、おはようございます。
本日ここに、令和5年第5回諫早市議会定例会を招集しましたところ、議員の皆様には御健勝にて御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。

先月、フランスで開催されました第76回カンヌ国際映画祭におきまして、本市出身の俳優、役所広司氏が男優賞を受賞されました。日本の俳優では、史上2人目となる快挙であります。

また、スポーツ分野においてもうれしいニュースが飛び込んでまいりました。
パラリンピックに次ぐ国際大会で、同じくフランスで開催中のヴィシー2023 Virtusグローバルゲームズにおきまして、本市在住の臼木大悟選手が陸上男子100メートル種目において、10秒98という記録で見事世界一に輝きました。

世界で活躍されている役所広司氏、臼木大悟選手お二人の栄誉をたたえ、市民の皆様とともに祝福したいと思っております。

新型コロナウイルス感染症に係る国内の状況でございますが、大型連休明けの5月8日に、感染症法の分類が2類相当から季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げられることになりました。
これまでの感染者の入院勧告や外出自粛要請など特別な対応は終了し、個人の選択を尊重し、自主的な取組を基本とした考え方に変更となり、社会の正常化に向けた転換点を迎えたところであります。

なお、ワクチン接種につきましては、公費負担による特例臨時接種は継続され、令和5年春開始接種は5月8日から、65歳以上の方や基礎疾患をお持ちの方、医療従事者の方などに実施しており、令和5年秋開始接種は9月から、5歳以上の方を対象として予定されております。

今もなお、感染症の影響を注視する必要はございますが、新型コロナウイルスと共存する日常になりつつあり、本市においては、本年7月25日に開催する諫早万灯川まつりなどの行事をコロナ禍前と同様に実施する予定であります。

市としましても、アフターコロナを見据え、感染拡大防止と社会経済の活性化の両立に最大限努めてまいりたいと思います。

去る5月21日、光江橋下流の本明川河川敷におきまして、令和5年度諫早市総合防災訓練を開催しました。共催機関である国土交通省や長崎県をはじめ、関係機関36団体、約1,000名が一堂に会し、大雨や地震を想定した救助・復旧訓練などに取り組んだところであります。

また、市民の皆様が気軽に参加できる体験コーナーや展示ブースも4年ぶりにコロナ禍前と同様に設置しまして、訓練を通じ相互連携の強化と防災意識の高揚を図りました。この場をお借りしまして、訓練の実施に当たり御協力を頂きました関係機関の皆様に御礼を申し上げます。

なお、本市におきましては、近年の豪雨災害の激甚化を踏まえ、市内で道路冠水の被害が多い半造川流域の栗面地区において、排水ポンプ場の増設に係る所要の予算案を今期定例会に提出しております。

先月29日、気象庁は長崎県を含む九州北部地方が梅雨入りしたと見られると発表されました。
本県の梅雨入りは、昨年より13日早くなっており、大雨による災害に警戒を要する時期を迎えております。気象情報には細心の注意を払うとともに、地域防災力の強化に努め、災害に強いまちづくりを推進してまいりたいと思っております。

大型商業施設の立地につきましては、昨年2月、諫早市長野土地区画整理準備組合から本市へ提出された(仮称)ゆめタウン諫早を核とした地区計画について、本市のまちづくりに資すると判断し、提案を採用したところであります。

その後、県による近隣関係市町との調整のほか、住民説明会や都市計画案の縦覧などの手続を終え、本年5月16日には、諫早市都市計画審議会から地区計画を承認する答申を頂きました。これを受け、県との協議を経て、同月31日に都市計画の決定を行いました。

今後は、事業者において開発に必要な手続が進められていくことになり、新たな大型商業施設の出店が交流人口の拡大や雇用の創出につながることを大いに期待しているところであります。

南諫早産業団地につきましては、去る4月5日、京セラ株式会社と長崎県、諫早市の三者で立地協定を締結いたしました。
今年度中に半導体関連に幅広く使用されるファインセラミック部品や半導体パッケージなどの生産を行う工場の建設に着工され、令和8年度の稼働を目指すとのことであります。

本市としましては、庁内に部局横断の半導体関連産業強化推進プロジェクト本部を設置し、5月8日には第1回本部会議を開催したところであり、人材育成や確保、インフラ整備、住居対策など多岐にわたるテーマについて、長崎県と連携しながら取り組むこととしております。
今後も本市における産業の振興を図り、地域経済の活性化に努めてまいります。

それでは、その他の市政の主要な事項につきまして御説明申し上げます。

【緊急経済対策】
新型コロナウイルス感染症の影響に加え、不安定な国際情勢や急激な円安などを要因とした原油価格や物価の高騰が、今もなお市民生活に大きな影響を及ぼしております。

このような厳しい状況が続く中、本市では5月8日から中小企業等に対する追加支援策として、特に燃料費高騰の影響が大きい製造業者、倉庫業者、運送業者などへの給付金事業を実施し、市内中小企業者の事業継続を支援しているところであります。

また、今年度におきましても、負担感が大きい低所得世帯等に対する支援のほか、農業や漁業の経営に苦慮されている生産者に対する燃料・肥料・飼料価格の高騰対策や農業水利施設の電気料金に係る支援、また、保育所、放課後児童クラブ、介護・障害福祉サービス等事業者などに対する給食・食材費に係る支援に加え、20%のプレミアムを付した「いさはや地域振興商品券」の発行など様々な支援策を講じることとし、それぞれ所要の予算案を今期定例会に提出しております。

【子育て環境の充実】
本市におきましては、現在、第2期諫早市子ども・子育て支援事業計画に基づき、幼児期の教育・保育の量的拡充と質の向上に取り組んでおり、今年度は建て替えや大規模改修が必要な民間の保育施設2カ所において支援を行いたいと考えております。

このほか、子どもの安全対策を強化するため、放課後児童クラブの送迎用車両への安全装置の装備に係る支援や保育所及び認定こども園における使用済みおむつの衛生管理に係る支援を実施したいと考えております。

【小長井地域の学校改革】
昨年4月、教育委員会に設置された学校改革準備室については、本年4月から学校改革推進室と名称を改め、適正規模や適正配置など望ましい学校の在り方について検討が行われているところであります。

現在、教育委員会では、小長井地域において、児童、生徒、保育園児の保護者をはじめ、地域の皆様と懇談を重ね、頂いた多くの御意見を基に、令和7年4月に長里・小長井・遠竹の3つの小学校を統合する準備が進められております。
さらに、令和10年4月に向け、小長井中学校を含めた小中一貫教育の検討が行われております。

今後も、教育委員会と連携を図り、魅力ある学校をつくることで、小長井地域で学びたいと思う子どもたちが増えるよう取り組んでまいります。

【スポーツの振興】
来年の夏に開催されます令和6年度全国高等学校総合体育大会(北部九州インターハイ)におきまして、ウエイトリフティング競技とボート競技の2競技が本市で実施されます。

ウエイトリフティング競技については、競技会場となる小野体育館のサブアリーナで改修工事を予定しております。
また、ボート競技については、国営諫早湾干拓事業により創出された本明川下流域の本明川ボートコースにおいて、市内初となるインターハイ競技が行われるものであります。

先月30日には、競技会の円滑な運営を期すため、競技団体や市内関係機関で構成する諫早市実行委員会を設立しました。
全国から訪れる高校生が存分に力を発揮できるよう、万全の準備を進めてまいりたいと考えております。

【文化会館大規模改修事業】
諫早文化会館につきましては、昭和55年の開館から40年以上が経過し、老朽化が進んでいることから、長寿命化に向けた改修工事を行うための設計業務を実施し、先般、完了したところであります。

本市としましては、これまで長きにわたり親しまれた文化会館が、引き続き、県央地区最大規模のホールとして、次世代にわたって愛される施設となるよう改修工事を進めてまいりたいと考えており、所要の予算案を今期定例会に提出しております。

【森山ふれあい公園再整備事業】
森山ふれあい公園は、年間を通してラグビー競技やジョギングなど多くの方々に利用されている市民公園であります。

平成13年度からのカントリーパーク事業による公園整備後、かなりの年数が経過し、施設の長寿命化を図る必要があること、また、近年の女性のラグビー競技人口や公園利用者の増加に伴い、市ラグビーフットボール協会をはじめ、各団体から施設整備の要望を頂いたことなどから、再整備に向けた検討を行ってまいりました。

今回、シャワー室に併設する更衣室の新設やクロスカントリーコースの整備を行い、施設の利便性向上やスポーツ交流館、武道館などの周辺施設との連携による各種スポーツ競技力向上や市民の健康増進を図ってまいりたいと考えております。

【地域公共交通の整備】
去る3月23日、公共交通の維持、交通空白地への対応など、将来の交通体系の在り方を整理した諫早市地域公共交通計画を策定いたしました。

令和5年度からの5カ年を計画期間とする本計画に基づき、行政や交通事業者はもとより、地域の方々と一丸となって、持続可能な公共交通体系の構築を目指してまいります。

以下、主な提出議案につきまして、概略を御説明申し上げます。

議案第31号から議案第33号までは、令和4年度の一般会計、国民健康保険事業特別会計及び駐車場事業特別会計に係る補正予算について専決処分を行いましたので、議会の承認を求めるものでございます。

議案第37号「令和5年度諫早市一般会計補正予算(第2号)」は、39億4,000万円の追加と債務負担行為15億5,961万円を計上するもので、補正後の総額は704億7,300万円となり、前年度同期と比較して6.1%の増となります。

なお、追加議案として人事案件を予定しております。

以上、総括的に申し述べましたが、詳細につきましては担当部局長から御説明いたします。
何とぞ御審議を賜りますようお願い申し上げまして、私からの総括説明を終わります。

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