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2021年 第7回諫早市議会定例会 総括説明(2021年11月26日)

以下は、2021年11月に行われた諫早市議会での、大久保の総括説明となります。テキスト化し掲載いたします。

皆さん、おはようございます。本日ここに、令和3年第7回諫早市議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様には御健勝にて御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。

新型コロナウイルス感染症につきましては、6月下旬以降、第5波となる過去最大の感染急拡大期を迎え、8月に入り全国で1日当たりの感染者数が2万人を超える日もあるなど、国民生活にも大きな影響を及ぼしました。
その後、国民皆様の感染防止に対する御協力やワクチン接種率の向上などにより新規感染者数は急激に減少し、9月末をもって国による緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が全面的に解除され、本県におきましても、10月6日には県全体の感染段階がステージ1に引き下げられるなど、徐々にではございますが、日常生活を取り戻しつつあります。

新しいワクチンや経口治療薬の開発に係る報道も目にするようになり、この感染症の終息に向けた期待が高まる一方、これから年末年始を迎え、人流の増加や経済活動の再開とともに、第6波の襲来も懸念されております。
本市においては、間もなく医療従事者等への3回目のワクチン接種を開始することとしており、その後、順次、市民の皆様への3回目の接種へと移行していく予定でありますので、今後も県や関係機関と十分に連携を図りながら、市民の皆様への情報提供や態勢の整備を適切に行ってまいります。

これから気温の低下とともに、季節性インフルエンザの流行時期を迎えてまいりますので、市民の皆様には、引き続き3密を避け、外出時における人との距離の確保、マスクの着用、手洗いの励行など、基本的な感染防止対策の徹底を改めてお願いいたします。

また、市民の消費を喚起し、地域経済の活性化を図るため、20%のプレミアムを付加した、いさはや地域振興商品券の販売を今月17日から開始いたしました。
先月末までの申込み期間では、発行数の約93%に当たる約28万冊の申込みを頂いたところであります。今月末までは、2次販売として、希望される市民の皆様に対する購入の申込みを受け付けておりますので、ぜひ積極的に御購入いただきまして、年末年始に向けて御活用いただきたいと思います。

去る11月7日、西九州新幹線開業1年前を記念しまして、「諫早とつながる」、「諫早を好きになる」をコンセプトとしたISAHAYAリンク・ライクフェスティバルが開催されました。諫早駅の交流広場を主会場としたこのイベントでは、天候にも恵まれ、約1,000名が参加した西九州新幹線レールウォークや、市内中心部の名所旧跡をめぐるJR九州ウォーキングなど、同日開催のイベントとの相乗効果により、市役所前の中央交流広場やアエルアーケードなど、各会場に県内外から約2万人もの方々に御来場いただき、西九州新幹線開業への機運が大いに盛り上がったものと思います。

開催に当たり御尽力いただきました実行委員会の皆様や、県をはじめJR九州や鉄道・運輸機構など、関係機関の皆様に感謝を申し上げます。
本市におきましても、新幹線の開業効果を新しい諫早のまちづくりに最大限活用するため、様々な施策を講じていきたいと考えております。

去る11月1日、諫早市芸術文化連盟会長及び諫早文化協会会長であります山下博之氏が、地域文化功労者表彰を受彰されました。これは、長年にわたり、地域の芸術文化の振興と発展に尽力されたことが高く評価され、文部科学大臣から表彰されたものでございます。山下氏のこれまでの御労苦と御貢献に対し、深く敬意を表しますとともに、心よりお祝いを申し上げます。

10月23日に大村市で開催されました第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会長崎県予選におきまして、鎮西学院高校女子バスケットボール部が優勝し、12月23日から東京で開催される全国大会(ウインターカップ)への切符を獲得されました。

今月5日に県立総合運動公園で開催されました第73回長崎県高等学校駅伝競走大会におきましては、諫早高校女子が3年連続27回目となる優勝を飾り、12月26日に京都市で開催される全国高等学校駅伝競走大会への出場権を獲得されております。
駅伝競技では、中学生もすばらしい活躍を見せてくれました。11月11日に、同じく県立総合運動公園で開催されました長崎県中学校総合体育大会駅伝競走大会におきまして、男子では森山中学校が、女子では西諫早中学校が優勝し、男女ともに諫早勢が県の頂点に立つという快挙を達成し、来月18日に滋賀県で開催される全国大会に出場いたします。

また、11月6日から鹿児島市で開催されました第149回九州地区高等学校野球大会におきまして、長崎県代表として出場しました長崎日大高校野球部が、来年春の選抜高等学校野球大会への出場が大きく期待されるベスト4の成績を収められたほか、今月23日には、第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会長崎県大会におきまして、鎮西学院高校男子バレーボール部が初優勝を飾り、来年1月に開催されます全国大会への切符をつかむなど、まさに「スポーツのまち諫早」と呼ぶにふさわしいすばらしいニュースが連日届けられております。

私たちに大きな希望と勇気を与えてくれる郷土の若きアスリートたちが全国のひのき舞台で活躍する姿を、市民一丸となって応援してまいりましょう。

11月14日、本明川下流域の特設会場におきまして、ボート練習場の5,000メートルセンターブイ竣工記念イベントとして、第2回本明川スポーツフェスタが開催されました。
カヌースプリント競技の東京オリンピック代表であります水本圭治選手によるトークショーをはじめ、ボート競技やカヌー競技のスプリントレースが行われたほか、SUPやカヤックなど体験コーナーには、たくさんの家族連れでにぎわいを見せておりました。

さらに、116年の伝統を持ち、野球、ラグビーと並び3大早慶戦に数えられる早慶レガッタがこの本明川で開催されました。両校の伝統と誇りがぶつかり合う白熱のレースが繰り広げられ、訪れた方々の誰もが、ボート競技の迫力と魅力を感じることができたのではないでしょうか。

国営諫早湾干拓事業で創出されましたこの地域資源を、今後、スポーツを通じた交流人口の拡大につなげていくため、ボート競技の合宿誘致や公認コースの認定に向けた検討を進めてまいります。
国営諫早湾干拓事業をめぐる動きにつきましては、平成22年の福岡高裁開門確定判決の執行力の排除を求め、国が提起しました請求異議訴訟の審理が、最高裁から福岡高裁に差し戻され、訴訟に係る進行協議が進められてきましたが、同高裁は10月27日をもって当該協議を打ち切り、次の期日である12月1日に結審するという方針を示されたと伺っております。

また、11月20日には、金子農林水産大臣が中央干拓地を視察され、営農状況や防災効果等について地元関係者との意見交換が行われました。大臣は、「開門せず、有明海再生に向けた基金による解決を目指す方針が最終的な国の考え方である」と改めて非開門の姿勢を示されるとともに、諫早市民の皆様が安心して生活できる環境が出来上がっていると、防災効果への思いも述べられたところでございます。

市としましては、令和元年6月に非開門の司法判断が示された最高裁判決を踏まえ、今後も開門しないという国の方向性は変わらないものと考えておりますが、引き続き訴訟の動向を注視しつつ、市民の安全と安心を守るため、防災・農業・漁業・環境の各観点から県など関係団体とともに適切に対応してまいります。

それでは、その他の市政の主要な事項について御説明申し上げます。

【学校教育の充実】
全ての児童生徒に等しく学びの環境を保障するため、パソコンを活用した家庭学習や遠隔授業を実施するインターネットの通信環境が整っていない世帯のうち、要件を満たすものに対し、当該通信環境を実現するための機器等を貸し出すこととしまして、所要の予算案を今期定例会に提出しております。

【鎮西学院大学への支援】
本市に立地する県央地域唯一の4年制大学であります鎮西学院大学では、新型コロナウイルス感染症の影響により、家計が急変した世帯の学生に対して、昨年度同様、国からの支援を活用し、学費の減免を実施されております。
これに伴い、学校法人鎮西学院大学から本市に対しまして、同大学が負担する額の一部について、昨年度に引き続く支援の要望があったことから、本市としましても、学生の就学機会の確保のために支援を続けていくこととしまして、本件に係る所要の予算案を今期定例会に提出しております。

【組織機構の改革】
「来てよし、住んでよし、育ててよし!あなたのまち・諫早!!」を実現するため、効率的で機能的な業務体制の確立を目指し、多様化する行政需要に対し、より的確な市民サービスを提供する組織機構への改革を行うこととしております。
諫早市は、チャレンジと連携の姿勢で、常に成果を追及する組織でありたいと考えておりまして、現在の政策振興部、財務部、健康福祉部、市民生活環境部及び商工振興部に係るそれぞれの所掌事務の整理統合や組織の専門性を高めていきたいと考えております。

市政の総合的な企画立案と財政運営の一体化を図る「企画財務部」、子ども・子育て支援に関する施策を集約する「こども福祉部」、健康の推進及び保険事業を所掌する「健康保険部」、地域振興や移住・定住に関する事務などを所掌する「地域政策部」、商工業の振興とともに、スポーツと文化の振興による交流人口の拡大を経済の発展につなげる「経済交流部」をそれぞれ設置することとして、所要の条例改正に係る議案を今期定例会に提出しております。

以下、主な提出議案につきまして、概略を御説明申し上げます。

議案第74号「諫早市開発行為等の許可の基準に関する条例の一部を改正する条例」は、令和4年4月1日に施行されます都市計画法の改正に伴い、市街化調整区域において、土砂災害警戒区域や浸水想定区域など、災害発生リスクの高いエリアに対する開発許可や建築許可を厳格化するなど、所要の改正をしようとするものでございます。

議案第75号から議案第107号の33議案につきましては、本市の公の施設60施設に係る現在の指定管理者の指定期間が今年度末をもって終了することから、地方自治法の規定に基づき、令和4年4月1日からの指定管理者を新たに指定することにしまして、議会の議決を求めるものであります。

議案第108号「令和3年度諫早市一般会計補正予算(第9号)」は、11億2,800万円の追加と債務負担行為2億8,700万円を計上するもので、補正後の総額は670億1,880万4,000円となり、前年度同期と比較して22.7%の減となります。

以上、総括的に申し述べましたが、詳細につきましては、担当部局長から説明いたします。
よろしく御審議を賜りますようお願い申し上げまして、私からの総括説明といたします。


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