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2022年第4回諫早市議会定例会 総括説明(2022年9月2日)

以下は、2022年9月に行われた諫早市議会での、大久保の総括説明となります。テキスト化し掲載いたします。

皆さん、おはようございます。 本日ここに令和4年第4回諫早市議会定例会を招集しましたところ、議員の皆様には御健勝にて御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。

今年の夏は全国的に大気の状況が非常に不安定な日が多く、特に8月を迎えてからは台風の影響もあり、北日本から西日本にかけての非常に広い範囲で断続的に大雨をもたらしました。この大雨により、全国では6,600棟を超える住宅被害や人的被害などが発生しております。このたびの災害で亡くなられた方の御冥福をお祈りするとともに、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。
また、残暑も続く中、避難生活を余儀なくされておられる方々が、一日でも早く日常生活を取り戻されることをお祈り申し上げます。
本市では、今年に入り大きな災害は発生しておりませんが、これから秋雨前線による大雨や台風の襲来が予想されるシーズンとなります。今後も気象情報には細心の注意を払い、市民の生命と財産を守るため、気を引き締めて防災対策に当たってまいります。

8月7日、長崎県消防学校において、第37回長崎県消防ポンプ操法大会が開催され、小型ポンプの部に諫早市消防団を代表して諫早支団の小野地区が出場されました。惜しくも優勝こそ逃しましたが、コロナ禍により4年ぶりの開催となった本大会で訓練の成果を遺憾なく発揮し、敢闘賞を受賞されました。出場された選手の皆様をはじめ、日頃から崇高なボランティア精神に基づき、精力的に活動していただいております諫早市消防団の皆様に、改めて感謝と敬意を表したいと思います。

令和2年7月25日に発生した轟峡法面崩壊事故は、行楽で訪れていた御家族が土砂の崩壊に巻き込まれ、2名がお亡くなりになり、また1名が重傷を負われるという大変痛ましいものでありました。
本件につきましては、本市の管理瑕疵を認め、その損害賠償について今般、御遺族と合意に至ったことから、損害賠償額の認定など、所要の議案を今期定例会に提出しております。御遺族におかれましては、このような事案が二度と起こらないことを強く望んでおられます。
ここに改めて犠牲となられたお二人の御冥福をお祈り申し上げ、本市としては、このたび策定した安全管理マニュアルと立入禁止基準の運用の徹底や、職員の意識啓発など再発防止に努めることをお誓いいたします。

去る6月7日、国におきまして、経済財政運営と改革の基本方針2022、いわゆる骨太の方針が閣議決定されました。
この基本方針におきましては、新型コロナウイルス感染症やロシアによるウクライナ侵略など我が国を取り巻く環境の変化に加え、人口減少・少子高齢化の進展等に伴う国内の構造的課題など国内外の難局が複合的に押し寄せている現状を踏まえ、社会経済活動の正常化に向けた感染症対策を行いつつ、新しい資本主義の実現に向け、人、科学技術、新規創業、GX及びDXの5分野を重点的投資分野とするなど、経済を新たな成長軌道に乗せるための経済・財政一体改革を着実に推進することとされました。
本市におきましても引き続き、国の動向を見極めながら適切に市政運営を行ってまいります。

新型コロナウイルス感染症につきましては、現在、全国的に第7波の感染拡大期の渦中にあり、夏休みの行楽や帰省等による人流の増加とともに、各地で新規感染者数が過去最多を記録するなど、いまだ予断を許さない状況であります。
本県では、7月21日から県内の感染段階をレベル2-IIに引き上げ、特別警戒警報が発令されております。ワクチンの3回目接種がお済みでない方や4回目の接種対象となる皆様には、早めの接種をお願いいたします。
今回の第7波では、比較的軽症の方の救急車利用が増加することで救急外来の逼迫が懸念されております。特に緊急を要する場合以外は、診療時間内にかかりつけ医で受診されるなど、今後、深刻な医療危機を招かないための御協力をお願いいたします。
また、重症化リスクが高いとされる高齢者や基礎疾患をお持ちの方は、大勢の人が集まる場所など感染リスクの高い場所への外出をお控えいただき、全ての市民の皆様に対し、これまで同様3密を避け、マスクの着用、手指消毒とこまめな換気など、基本的な感染予防の徹底を重ねてお願いいたします。
なお、本市では、小・中学校での感染リスクを低減させるため、学校施設に設置している水栓を非接触型の自動水栓に取り替えたいと考えており、所要の予算案を今期定例会に提出しております。

今月17日から翌18日までの2日間、諫早三大祭りに数えられる「のんのこ諫早まつり」が3年ぶりに開催されることとなりました。今年は例年より開催時間を短縮するなど感染症対策に配慮したものではございますが、ふるさと諫早が徐々にかつての日常を取り戻し、ますます活気にあふれるよう、市民の皆様とともに祭りを盛り上げてまいりたいと思います。

それでは、市政の主要な事項につきまして御説明申し上げます。
【緊急経済対策】
新型コロナウイルス感染症や不安定な世界情勢を反映した原油価格や物価の高騰が市民生活にも悪影響を及ぼしつつある中、地域経済の活性化と家計への支援策としまして、新たに30%のプレミアムを付した1冊当たり6,500円分のいさはや地域振興商品券を25万冊発行するほか、今回、新たな取組としまして、一定の要件を満たす生活困窮者の皆様へ商品券の配布を行いたいと考えております。
また、資材の高騰に苦慮されている農林水産業の生産者の皆様に対し、燃料や飼料価格の高騰対策や収入保険加入のための支援を行うこととして、それぞれ所要の予算案を今期定例会に提出しております。

【西九州新幹線の開業】
来る9月23日、いよいよ西九州新幹線が開業を迎えます。昭和48年に新幹線の整備計画が決定されて以来、約半世紀の歳月を経て、こうして市民の皆様と新幹線開業の日を迎えることができることに大きな喜びを感じております。
この日を迎えるに当たり、数々の課題解決に御尽力を頂きました諸先輩方や関係各位、そして長きにわたり御支援、御協力を頂きました市民の皆様、市議会議員各位に、改めまして心から感謝を申し上げます。
開業日の9月23日から25日までの3日間は、諫早駅や市役所周辺を会場としまして、官民一体となった開業記念イベントを開催することとして、市民の皆様とともに諫早のまちづくりが新たなステージを迎えることをお祝いしたいと思います。
また、JR九州において、開業日の新幹線「かもめ」始発運行に合わせ、沿線各駅での出発式など開業記念式典が執り行われることとなっております。
諫早駅においては、体操競技で数々の偉業を達成された、内村航平氏の一日駅長就任が決定しております。郷土・諫早が生んだ世界的なヒーローの凱旋により、祝賀ムードが一層盛り上がるものと期待しております。
内村氏には開業日当日に、諫早市中央体育館「内村記念アリーナ」で開催する新幹線開業記念スポーツイベントの趣旨に御賛同を頂き、体操の演技披露やトークショーを通じて、第二の内村航平を目指す子どもたちの夢を育み、スポーツのまち諫早を県内外に発信する取組にも御協力を賜ることとしております。

【諫早駅周辺整備事業】
西九州新幹線の開業に向け、平成26年度から事業を進めておりました諫早駅周辺整備事業の工事も大詰めを迎えております。
これまで平成30年度の諫早駅自由通路の開通、令和2年度の再開発ビルiisaの完成、本年5月の駅東口公共交通広場の供用開始など機能や利便性の向上が着実に図られており、開業までには新幹線駅舎がある西口の交通広場と駐輪場が完成し、県内交通の要衝である本市の新しい玄関口の整備がおおむね整います。
西九州新幹線を利用して多くの方々が諫早市を訪れ、交流人口の拡大が本市の市勢振興につながるよう、新たな魅力の創出や積極的な情報発信に努めてまいります。

【地域おこし協力隊】
都市部からの人材を活用し、地域協力活動に従事しながら、その地域への定住・定着を図る地域おこし協力隊について、本市では新たに3名の採用を決定いたしました。新規隊員の皆様には、空き家バンクの運営や小長井地域の魅力発信事業などを通じ、地域活性化と移住・定住の推進に寄与していただくことを期待しております。

【(仮称)市民交流センター整備事業】
市民の文化・芸術活動の拠点として、中央交流広場を候補地に整備を検討している(仮称)市民交流センターにつきましては、学識経験者などの有識者で構成する検討委員会を設置し、去る8月25日に第1回会議を開催しました。
この委員会においては、新たに整備するこの施設が市民の皆様にとって利用しやすく、長く愛される施設となるよう継続的に御議論を頂くこととしており、今後も市民の皆様からの幅広い御意見等を伺いながら、施設の基本構想・基本計画の策定に向けた検討を進めてまいります。

【土地利用政策の検討】
本市における将来の土地利用政策の在り方について検討するため、長崎大学工学部長の松田教授を委員長とする諫早市の新しい都市計画検討委員会を立ち上げ、去る7月28日に第1回会議を開催いたしました。
この委員会は、学識経験者をはじめ、不動産・建設部門、金融・商工部門、農業部門など各分野の有識者11名の委員で構成しており、今後2年ほどをかけて幅広い御意見を頂戴しながら、線引き制度の廃止を含めた土地利用政策の総合的な検討を進めてまいりたいと考えております。

以下、主な提出議案につきまして、概略を御説明申し上げます。
議案第44号「諫早市学校給食に関する条例」は、給食費の納付に係る保護者の利便性向上や教職員の負担軽減等を図るため、学校給食費を公金として位置づけ、その適正な徴収と管理等に係る条例を定めるものでございます。

議案第47号「令和4年度諫早市一般会計補正予算(第3号)」は、11億600万円の追加予算を計上するもので、補正後の総額は675億4,300万円となり、前年度同期と比較して2.7%の増となります。
なお、追加議案として、人事案件と令和3年度各会計決算の認定に関する議案などを予定しております。

以上、総括的に申し述べましたが、詳細につきましては担当部局長から御説明いたします。よろしく御審議を賜りますようお願い申し上げます。

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