以下は、2023年3月に行われた諫早市議会での、大久保の閉会挨拶となります。テキスト化し掲載いたします。
閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
今期定例会は2月24日から本日までの25日間にわたり開催されましたが、議員の皆様におかれましては、各案件につきまして慎重かつ熱心な御審議を賜りますとともに、それぞれ御承認、御決定をいただき誠にありがとうございました。
今期定例会における代表質問、一般質問並びに議案質疑で頂戴しました御意見につきましては、今後の市政運営に生かしてまいりたいと思います。
また、追加上程しました人事案件につきましても、特段の御配慮を賜り誠にありがとうございます。
国営諫早湾干拓事業をめぐりましては、平成22年の福岡高裁開門確定判決の執行力の排除を求めて、国が提起していた請求異議訴訟について、去る3月1日最高裁から開門を求める方々の上告を棄却するとの決定が出されました。
これにより請求異議訴訟は国の勝訴が確定し、開門確定判決は無効化することとなりました。
令和元年6月に最高裁から2件の訴訟について開門を認めないとの決定が出されており、司法の判断にねじれが生じておりましたが、今回の決定によりまして、非開門で統一され、そのねじれは解消されました。
本市としましては、開門によらない真の有明海再生が図られるよう、国に対し、県や関係団体と連携し要望していくとともに、防災、農業、漁業、環境の観点から、市民の安全安心を守ることを第一に考え、本事業で創出された干陸地等の利活用や、諫早湾の水産振興などに引き続き取り組んでまいります。
また、本明川ダム建設事業におきましては、昨日3月19日に国土交通省、長崎県及び本市の主催によりまして、県道富川渓線のうちダムの建設に伴い付け替えられた延長約2.2キロメートル区間の開通式を執り行いました。
本事業に御協力を頂いております地元の本明川ダム建設対策協議会や本野地区の自治会長をはじめ、国会議員、県議会議員、市議会議員の皆様など多数の御来賓の方々に御臨席を賜り、新しい道路の開通をお祝いしたところであります。
なお、現在も周辺地区では複数の関連工事が進捗しており、今後一層、事業の推進と地域振興が図られていくものと期待しております。
第95回記念選抜高等学校野球大会が、先週土曜日に開幕し、本市の長崎日大高校がいよいよ明日第2試合に登場します。京都の古豪、龍谷大平安高校を相手に、まずは昨年置き忘れてきた1勝をつかみ取るため、選手や市民の皆さんと心を一つにして応援したいと思います。
デジタル化に合わせて、既存の制度や組織の在り方を変革するデジタル・トランスフォーメーションの取組が社会全体に浸透しつつある中、今般本市におきましても、諫早市DX推進計画を策定したところであります。
具体的な取組の一例としまして、令和5年度から地方税統一QRコードを活用することで、市税を納付いただく際にクレジットカードの利用を可能にするほか、マイナンバーカードを利用して住民票などの各種証明書の取得ができるコンビニ交付サービスを開始いたします。
また、今月初めには、市の公式ホームページをリニューアルし、スマートフォンやSNSといった最新のデジタル環境に対応させるなど、電子行政サービスの基盤整備も進めております。
今後も、行政サービスの様々な場面でデジタル・トランスフォーメーションを推進し、市民の皆様の利便性向上と業務の効率化を図ってまいります。適正規模や適正配置など望ましい学校の在り方について検討するため、昨年4月教育委員会に設置しました学校改革準備室につきまして、本年4月から学校改革推進室と名称を改め、さらにスピード感を持って改革の実現を目指してまいります。
また、ふるさと納税によるさらなる増収を図るため、4月から企画財務部にふるさと納税推進室を新設し、新たな返礼品の開発や全国に向けたPRの強化などに取り組んでまいります。
新型コロナウイルス感染症に関しましては、大型連休明けの5月8日に感染症法の分類が現在の2類相当から季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げられることが決定し、社会の正常化に向けた転換点を迎えようとしております。ただし、ワクチン接種につきましては、公費負担による特例臨時接種が継続され、5月8日から高齢者や医療従事者など、さらに9月からは5歳以上の全ての方を対象に追加接種が行われることとなっております。市民の皆様が安心して接種を受けられるよう、本市としても引き続き万全を期してまいります。
さて、花香る優しい日差しのぬくもりに小鳥の歌の響き合う頃、去る14日には中学校で、また16日には小学校で卒業式が執り行われました。今年は3年ぶりにマスクの着用が緩和されての式典となり、長いコロナ禍で制約の多い学校生活を余儀なくされてきた卒業生たちにとって、明るい未来に向けての門出となりました。
また、市職員におきましては、今年度をもちましてここに出席しております古谷経済交流部長、早田建設部長、高柳議会事務局長をはじめ23名の職員が定年退職いたします。長年にわたり、市勢の発展にご貢献をいただきました御労苦に対しまして、職員の皆様方とともに感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました。
最後になりましたが、季節の変わり目に当たり、議員の皆様におかれましては、体調管理に十分御留意され、御活躍いただきますようお願い申し上げ、閉会の御挨拶とさせていただきます。誠にありがとうございました。